独立系の投資銀行ドラグーンキャピタル社が、円建ての金地金売買を仲介する事業を2015年5月に開始予定。単独で行うわけではなく、金銀のオンラインサービスを行っているイギリスのブリオンボールトと提携。
インターネットを通じて、24時間取引ができる金地金売買サービス事業となる。

宇田修一最高経営責任者は「低金利の時代に代替資産として金への投資は大きな需要が見込める」と指摘。円建て の取引であるため、参加する投資家は為替変動のリスクを回避することができる。個人投資家による小規模な注文であっても大量発注する機関投資家と同等の安い手数料で取引できるのが特徴。取引が24時間可能なため、米国時間に発表された経済指標で相場が急変した際などにも即時に対応できる。

同社は運営主体となるブリオンジャパン(同)を2月に設立した。証券会社など国内外の複数の金融機関が今後資本参加する予定。ドラグーンキャピタルの出資比率は最終的には51%超となる見通し。

日本の昨年の金地金の売買金額は総額約4600億円といい、ブリオンジャパンは2016年に3-5%のシェア獲得を目指す。将来的には1割程度に高めたい考え。富裕層や機関投資家などのドラグーンキャピタルの既存顧客に加え、投資未経験の若い世代の需要も高まると見ている。

このサービスで取引の対象にするのは、スイス・チューリッヒの専門指定業者が管理している倉庫に保管されている金地金。ブリオンボールトが運営している取引プラットフォームに円建ての取引を追加する。ブリオンジャパンが日本の顧客サポートや販売促進などを手掛ける。取引単位は1グラムから。引き渡しを望む顧客には郵送される。

  • 英ブリオン・ボールト:ワールドゴールドカウンシル推薦企業
  • ドラグーンキャピタル:関東財務局長(金商)1032号 第二種金融取引業 投資助言・代理業、代表取締役・CEO 宇田修一、〒102-0083 東京都千代田区麹町3-5-2B