G Data Software株式会社(本社:東京都千代田区、日本支社長:Jag
山本)は、セキュリティラボにおいて収集された2011年9月度のコンピュータ・マルウェア動向情報の分析を行いました。その結果、上位には、アドウェアが数多くみられたこと、また、USBメモリ感染型、Java脆弱性を狙った攻撃も多く、これらのタイプのマルウェアについては特に注意を向ける必要があることを報告します。

2011年9月度に、上位を占めたマルウェア(=拡散の度合いが高かったマルウェア種)の特徴は、三点にまとめられます。

第一に、アドウェアが、上位10件のうち4件を占めました。厳密に言うと、アドウェアはPUP(瀬在的に望まれていないプログラム)に分類され、ソーシャルエンジニアリング的な要素が強いのですが、「マルウェア」として説明します。フリーウェアには、インストール時に本来選択していないプログラムまで一緒にインストールさせるものが多数あり、そこで知らずに侵入されることがあります。英語表記のプログラムの場合、特に注意が必要です。メッセージやコメントを、しっかりと読む習慣をつけるとよいでしょう。

第二は、USBメモリを介して感染させるタイプのマルウェアが、上位に2種含まれていました。かつてほどの猛威をふるっているわけではありませんが、コンフィッカーと似たタイプなので、予断は許しません。USBメモリ使用の際には、圧縮ファイルの検知能力の高いものを選ぶとよいでしょう。
 
第三は、Java関連のマルウェアが、上位に2種含まれていました。これらは、Javaの脆弱性を解消することによって、脅威から身を守ることが可能なので、常にアップデートを行い最新の状態にすることをお勧めします。

国内では、アプリから感染するアンドロイドのマルウェアや、大企業や軍事・原発関連企業の機密情報を狙った標的型攻撃に注目が集まっていますが、個人や家庭などでのパソコンにおいては、上記のようなマルウェアの動向にも、十分ご注意ください。

2011年9月のマルウェア上位10種
順位 マルウェア名 比率 傾向
1 Generic.Adware.Adseo.7722145B 1.76% 新
2 Trojan.AutorunINF.Gen 0.97% やや下降 (8月4位)
3 Worm.Autorun.VHG 0.95% 同 (8月3位)
4 Trojan.Wimad.Gen.1 0.92% やや上昇 (8月5位)
5 Exploit.CplLnk.Gen 0.83% やや上昇 (8月6位)
6 Generic.Adware.Adseo.38E3FFEE 0.76% 新
7 Java:Agent-US [Expl] 0.62% 新
8 Gen:Variant.Adware.Hotbar.1 0.58% 下降 (8月2位)
9 Adware.Hotbar.GG 0.42% 新
10 Java.Trojan.Downloader.OpenConnection.AI 0.42% やや下降
(8月9位)

注:「新」は先月の上位10になかったもの。「やや上昇」は先月より1-2位上昇、「同」は先月と同位、「やや下降」は先月より1-2位下降、「下降」は先月より3位以上の下降

*上位マルウェアの説明については、下記を参照
 URL: http://www.gdata.co.jp/press/

ジーデータソフトウェアとは
G Data
Softwareは、1985年に創業し、1987年に世界最初の個人向けウイルス対策ソフトを発売した、ドイツのセキュリティソフトウェア会社です。
EUを中心に、個人向け・法人向け製品を展開しています。日本法人は2007年に設立しました。最大の特徴は、ダブルエンジンによる世界最高位のウイルス検出率です。また、新種や未知ウイルスへの防御、フィッシング対策、迷惑メールへの外国語フィルターなど、インターネットやメール環境を安全・快適にする機能を豊富に搭載しています。その結果G
Dataのセキュリティ製品群は、マルウェアやフィッシング詐欺サイトを常に高検出することに定評があり、過去5年間以上にわたって、第三者機関・雑誌における受賞獲得数は他社の追随を許しません。2011年にはアンドロイド端末向けのセキュリティアプリも発売しました。

*本リリースに記載されている各種名称、会社名、商品名などは各社の商標または登録商標です。

【本リリースに関する問合せ先】 
G Data Software株式会社 
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東京都千代田区神田東松下町48 ヤマダビル6F
窓口: 瀧本往人 
E-mail: gdata_japan_info@gdatasoftware.com 
URL: http://www.gdata.co.jp/


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