株式会社データ・アプリケーション(本社:東京都中央区日本橋、代表取締役社長執行役員 橋本 慶太、以下
DAL、JASDAQ:3848)は、EDI(電子データ交換)パッケージ・ソフトウェアの最新版を明日7月29日より販売開始します。発売するのは、企業内外のシステムおよびアプリケーションをシームレスに連携するB2Bインテグレーション・サーバ「ACMS E2X 3.8」、および企業間のデータ連携環境を容易に構築できるB2Bサーバ「ACMS B2B 3.8」の2製品(以下、ACMS)です。

両新製品ともに、企業間電子商取引の国際標準である「ebXML MS 3.0」(※)に準拠したクライアント機能を新たに実装しました。このクライアント機能では、社団法人電子情報技術産業協会(以下、JEITA)が無償で提供する「JEITA共通クライアントVer 2.0」(※)相当の機能を有し、ebXML MS 3.0のサーバ機能を持つ取引先やサービス・プロバイダーなどとインターネットを介したセキュアで信頼性の高いEDIを実現することができます。

また、ebXML MS 3.0は、全産業横断で製品が含有する化学物質等の情報を開示・伝達するために社団法人産業環境管理協会が運用している「JAMP情報流通基盤(JAMP-GP)」(※)で採用されているため、最新版のACMSを利用することでJAMP-GPにアクセスして、製品含有化学物質情報の円滑・効率的な入手・提供が可能となります。

新製品の販売価格は従来バージョンと同様に、「ACMS E2X 3.8」が150万円(税別)~、「ACMS B2B 3.8」が100万円(税別)~で、DALのビジネス・パートナー74社を通じて販売します。

◆ ebXML MS 3.0を業界で唯一サポート
 RosettaNetやEDIINT AS2など他の標準を利用したEDIとの共存も可能
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JEITAは、電子機器および半導体・電子部品等の業界において、「全ての壁を越えて、全てのビジネスプロセスをグローバルかつシームレスに繋ぎ、ダイナミックなビジネス展開を可能にする」ことを目指し、EC標準ECALGA(※)を推進しています。またJEITAは、インターネットを活用したEDIデータの送受信を安価かつ容易に実現する標準ソフトウェア「JEITA共通クライアント」を無償提供することで、幅広い企業に向けてEDIの普及促進を図ってきました。

DALもインターネットを活用したEDIの普及推進に積極的に取り組み、ACMSの前バージョンからebXML MS 3.0サーバ機能を実装しています。そして、今回発売する最新版のACMSにて「JEITA共通クライアント Ver 2.0」相当の機能を実装したことで、ebXML MS 3.0のクライアント機能とサーバ機能の双方を有する業界唯一のソフトウェアとなりました。これにより、電子機器および電子部品の製造・卸売業などは、ACMSが提供する高信頼かつ高機能のebXML
MS 3.0をベースとしたEDIに積極的に取り組むことができます。

更に従来の全銀手順・全銀TCP/IP手順を利用したEDIや、ECALGA、RosettaNet、EDIINT AS2を利用したEDIとも共存、統合運用管理も可能であるため、EDIにかかるコストも大幅に削減することができます。
 

◆ JAMP情報流通基盤にスムーズにアクセス
  産業界における環境リスク管理を促進
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産業界における環境リスク管理の重要性に対する認識が高まる中、欧州では2007年にいちはやく「REACH規制(※)」が施行され、EUへ輸出される製品に含まれる化学物質情報の登録や情報開示を義務付けています。日本では、社団法人産業環境管理協会が、全産業横断で製品が含有する化学物質等の情報を開示・伝達するためにJAMP情報流通基盤を2009年から運用しています。

最新版の「ACMS E2X 3.8」および「ACMS B2B 3.8」では、ebXML MS 3.0クライアント機能を実装したことで、ebXML MS 3.0に準拠するJAMP情報流通基盤への接続がスムーズになり、サプライチェーンを構成する多くの企業が円滑に情報開示・伝達することが可能となります。

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◆「ACMS E2X 3.8」および「ACMS B2B 3.8」の
 価格と出荷時期
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 ◇販売/出荷開始:2011年7月29日
 ◇販売価格:「ACMS E2X 3.8」 150万円(税別) ~
 「ACMS B2B 3.8」 100万円(税別) ~
 ◇販売経路:DALのビジネス・パートナー74社を通じて販売
    http://www.dal.co.jp/partner/

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◆「ACMS E2X 3.8」および「ACMS B2B 3.8」の
 主要な新機能および機能強化内容
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 (1) ebXML MS 3.0準拠クライアント機能
 (2) FAX連携機能
 (3) MySQL5.5.X対応
 (4) SAP IDoc SID対応
 (5) JDK 1.3からJDK 5へビルド・バージョンを変更

JAMP-GPとの連携図を以下でご覧いただけます。
http://www.dal.co.jp/pressrel/20110728.html

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※ebXML MS (ebXML Message Service)
XMLベースのインターネット上で高速かつ安全な企業間電子商取引環境を構築するため国際標準のebXML(Electronic
Business using eXtensible Markup
Language)の仕様のひとつで、企業間電子商取引でやりとりするメッセージを、インターネットを介して伝送するための仕様。ebXML MS 2.0は、データ発生の都度プッシュ型で送るサーバ型であるのに対して、ebXML
MS 3.0は、クライアント・サーバ型の通信を実現するプル型メッセージングが新たに盛り込まれており、これにより、自社サーバを設置して常時運用することができない中小規模企業でも利用が容易になると期待されている。

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※JEITA共通クライアントVer 2.0
社団法人電子情報技術産業協会(JEITA)ECセンターでは、インターネットを活用したEDIデータの送受信を安価かつ容易に実現する標準ソフトウェアに取り組み、通信プロトコルとして国際標準ebXML
MS 3.0に準拠した「共通クライアントソフトウェア」を開発致しました。「共通クライアントソフトウェア」は、JEITA ECセンターが電子データ交換(EDI)の更なる普及促進活動の一環として無償提供するものです。インターネットの環境が整備された企業は、JEITA ECセンターのホームページから「共通クライアントソフトウェア」のダウンロードを行なって利用することができます。

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※ECALGA(Electoronic Commerce ALiance for Global business Activity)
ECALGAは、社団法人電子情報技術産業協会(JEITA)
ECセンターが標準化、実用化を推進している次世代EC標準の総称。そのコンセプトは、「全ての壁を越えて、全てのビジネスプロセスをグローバルかつシームレスに繋ぎ、ダイナミックなビジネス展開を可能にするビジネススタンダード」。対象範囲は、上流である製品仕様情報、環境情報、サンプル情報などのエンジニアリングチェーンから所要・需要計画、予約、注文、納入、買掛、支払い等のサプライチェーンで、ECALS(カタログ情報検索のための標準)や従来型EDIが包含されている。
http://ec.jeita.or.jp/jp/modules/contents01/index.php?id=3

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※JAMP情報流通基盤(JAMP-GP)
JAMP情報流通基盤(JAMP-GP)は、化学物質の情報交換の基盤となるシステムで、システム管理機能および一元管理されたインデックスを持ち、複数の企業からの「情報交換」要求を一括処理する機能を持つグローバルポータル(GP)と、ユーザが直接操作する画面機能や、MSDSplusとJAMP AISファイルを保管するデータベース機能などを持つアプリケーションサービス(AS)で構成される。

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※REACH規制(欧州化学物質規制)
REACH:Registration(登録)、Evaluation(評価)、Authorization(認可) and Restriction(制限) of Chemicals」の略。EU(欧州連合)における化学品の登録、評価、認可及び制限に関する新たな規制。2007年6月施行。